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Posted by 滋賀咲くブログ at

2015年09月07日   【ルーツを探る】「この人はエジプトに行ってたんや」



祖母が生前、写真を見せてくれました。

たくさんのセピア色の写真。私にとっての曽祖父が孫(叔父)を抱いてうつっていたり。祖父の丁稚時代の前掛け姿も。初めて見るものばかりで興味津々。

その時、祖母が
「この人はエジプトに行ってたんや」
と。


どんな写真を見て祖母がそう言ったのか思い出せないのですが、「この人」というくらいだから、誰かの写真を指していたのだと思います。顔がうつっていたのでしょうか、まったく思い出せません。
祖母の言う「この人」とは曽祖父の弟にあたる人の話でした。


「エジプトって、エジプト?」
私が問うと、
「そうや」
「エジプトってピラミッドあるところやで?」
「うん、そうや」


写真の年代は戦前のものばかり。しかも曽祖父の弟ですので、明治生まれの人です。その頃にエジプトに行く人ってどんな人?
何者なんだろう???


あれからもう20年近く。
ようやく手がかりを見つけました。
近代デジタルライブラリーのおかげです。


曽祖父には弟達がいたのですが、そのうちの一人の名前を調べていくと、かつての日本綿花に勤めていたらしいことがわかりました。
日本綿花は今の双日。戦前の専門商社です。その日本綿花がエジプトと取引をしていました。エジプトは綿花の大産地です。
曽祖父の弟は、仕事の関係でエジプトに行っていたのかもしれません。
双日は、会社の歴史について丁寧にまとめている企業でした。会社に問い合わせれば、何かわかるかもしれませんね。




Posted by 山遊舎くま at 23:40Comments(0)ルーツ

2015年09月07日   【参考文献】「わが郷土 福井縣」



先日のっけた画像の本ですが、見ての通り、かなり古めです。香ばしい香りがします。

祖母のルーツだという福井県について調べるために、県立図書館で借りてきました。

著者は馬場源次郎。編集責任者は浅香幸雄(東京高師教授)。浅香幸雄さんは有名な地理歴史学者とのこと、馬場さんについては情報が見つけられませんでした。
「刊行のことば」によると、「各縣一流の社會科の先生」とのことなので、馬場さんもおそらく福井県の社会科の先生なのでしょう。

今から約70年前の本です。戦後の新しい時代を作る世代に向けて、意欲的に書かれた本のように感じられました。

【情報】
馬場源次郎(編集責任者 浅香幸雄)
「社會科郷土シリーズNO.18 わが郷土福井縣」
1949(昭和24)年
清水書院




Posted by 山遊舎くま at 23:33Comments(0)福井県文献